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2007年大規模リコールの回想

相談も多く、沢山の情報を処理していたらこの案件を久しぶりに目にしました。

もう10年前の話となりますが、数千匹とも言われるほどペットが犠牲になった事件です。日本ではあまり報道はありませんでしたが、アメリカでは毎日追跡報道が

されていた様子です。

農水省からの注意勧告はあったと思いますが、当時我が家の犬達は、既にローフードが中心でしたので、他人事みたいに思っておりました。

仕事がら中国製原料なら十分考えられる事を目にして経験したもので、あっても不思議とも感じませんでしたが、実際コーングルテンや小麦グルテンにメラニンを添加すれば、容易にタンパク質の数値を上げることが可能と知ってもいたし、粗悪なものでも数字はよくなるから、完全黒だろうと思ってました。

今となって読み返してみれば、原因がメラニンとは特定されていない様子です。

メラニンが触媒となり、不純物が結晶化したためと言うのが有力説のようです。

確かに、メラニン単体は直ぐに影響を及ぼすものでもないですし、定義付けするには難しいでしょうね。

この事は今でも正確な原因は分かっておりません。

「技術的な限界で、分からない何かが起こっている」と結論した学者先生もいるし、「メラミンとシアヌル酸の化学反応により他の物質が発生した可能性はある。」と仮説を立てた先生もいらっしゃた様子です。

この事からも、体内での食物の消化吸収は解明が進んでいないと、はっきり理解出るのですが、今だに、フードに人的ものは添加されている訳ですので、あまり教訓にはなっていないのですかね。

ただ、この事件で多数のブランドでたちまち病気が広まったのには訳がある訳です。そこにも注目してもらいたいものです。

数千に及ぶドッグフードブランドは、実際には自社工場で自社だけのものを生産している訳ではありません。

ほとんどの製品は外注製造です。その製造するメーカーも両手ほどもありません。

これは日本も同じです。

ですから、商品って似ていますよね。

合同で製造を行うと言うのは、原材料も大量発注できますし製造原価も抑えることが可能になりますし、製造メリット高くなります。

反面、このような事件がありますと、原材料が同じですので、複数のブランドでリコールが出てしまい大きな問題となってしまいます。

私的には、自分達の商品なのに自分達が誇りを持てる製品を製造した方が良いと思っておりますが、現実には製造の問題は絶対つきまとう訳ですので、製造工場の意向が反映されてしまい、コスト上良からぬものを入れ込みカサ増しや、見かけの数値をあげたりと、詐欺的行為が繰り返されているわけです。

悪循環ですね。

少なくとも、原材料の共有や確認を怠らなければ最小限で食い止められた事です。

ただ、現実は簡単には変わらないと思っています。

アメリカは愛護に関しては先進国ですが、食に関しては対して厳しくもありません。

肉副産物の使用も遺伝子組み換え豆も容認されています。

ある意味天国ですから、これだけのブランドが増えるわけで、何よりそこは金のなる産業の一部だからです。

我々が生きている間は変わらないでしょう。

変えるためには、消費者の意識の改革しかありません。

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